今週からEXTENZA RR2にその座を譲ったスペシャライズド All Condition Pro IIタイヤですが、私なりに2,500km以上走ってみての感想をまとめてみたいと思います。あくまで私的な感想ということで、ご了承ください。
全天候型という名に恥じず、濡れた路面でも安心して走ることのできるタイヤでした。とくに印象に残っているのは、濃霧の渡良瀬遊水地を走ったときのことです。ウェットコンディションでかつ路面温度も低く、タイヤにとっては厳しい状況でしたが、All Condition Pro IIはむしろドライ路面よりも活き活きと走ってくれました。
その代わり、ドライ路面で温度も高いときはゴムが柔らかくなりすぎるのか、砂利などの異物を多く拾ってしまうという印象もあります。走行後は、千枚通し片手に食い込んだ小石やガラス片などを掘り出す作業が必須でした。
走行感で言えば、標準装着のMondo Pro(リンク先はMondo Pro II)やビットリアのOPEN CORSA EVO CX IIなどと比べて重たく感じました。その反面、繊細な扱いが要求されたこれらのレーシングモデルのタイヤに比べて、多少ラフな操作でも許容してくれるところがありました。
トータルで見て、走行後の手入れは必須であるものの、濡れた路面でも安心して走ることのできる点が最大のメリットではないかと思います。ロードバイクを通勤などに使うときは、この点が選択のポイントになるかもしれません。
All Conditionシリーズには、Pro II以外にもArmadillo、Armadillo Eliteといった耐パンク性能を強化したモデル、それにSPORTという廉価版もラインナップされています。目的にあわせてこれらから選択できるというのも魅力になるかと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿